6歳以上の子どもにおすすめの絵本をいくつかご紹介します!
この年齢になると、物語が少し長くなり、キャラクターやテーマも複雑になり始めます。
以下は、想像力を広げると同時に、考える力や感受性を育てる絵本です。
1. 想像力を広げる楽しい絵本
『100かいだてのいえ』いわいとしお作

いわいとしお作・絵による大人気絵本で、2008年に出版されました。
ユニークな縦長の構成と、ページをめくるごとに新しい発見がある楽しい仕掛けが特徴の作品です。
物語の主人公は、ある日「100かいだてのいえに きてください」と書かれた手紙を受け取った男の子・トチくん。彼はワクワクしながら、1階から100階まで階段をのぼりながら進んでいきます。
途中、それぞれの階にはねずみやかえる、くもなど、さまざまな生き物たちが暮らしており、個性的な部屋の様子を楽しみながら読み進めることができます。
最大の魅力は、縦に長い絵本を上へ上へとめくりながら読んでいくこと。
まるでトチくんと一緒に100階までのぼっていくような感覚を味わえます。各階の住人たちの暮らしが細かく描かれており、何度読んでも新しい発見があるのもポイントです。
『100かいだてのいえ』は、続編として『ちか100かいだてのいえ』『うみの100かいだてのいえ』なども出版されており、シリーズ全体で子どもたちに大人気の作品となっています。
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『バムとケロのにちようび』(島田ゆか)

島田ゆか作・絵による人気絵本シリーズ「バムとケロ」の第一作で、1994年に出版されました。
かわいらしいキャラクターと、細かく描き込まれたユーモラスなイラストが特徴のロングセラー絵本です。
物語の主人公は、しっかり者のいぬ・バムと、やんちゃでいたずら好きなかえる・ケロ。
雨の日曜日、バムはのんびりと本を読もうとしますが、ケロは退屈でいたずらばかり。
泥だらけになったり、部屋を散らかしたりと大騒ぎ!
でも最後は、二人でおいしいドーナツを作って楽しいひとときを過ごします。
この絵本の魅力は、ストーリーだけでなく、ページのすみずみまで描き込まれたユーモラスなイラストにあります。
ケロのいたずらや、部屋に隠れた小さなキャラクターたちを探すのも楽しいポイント。
何度読んでも新しい発見があり、親子で楽しめる絵本です。
「バムとケロ」シリーズは、『バムとケロのそらのたび』『バムとケロのおかいもの』などもあり、どれも温かく楽しい世界観で、多くの子どもたちに愛されています。
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『ノラネコぐんだん パンこうじょう』(工藤ノリコ)

工藤ノリコ 作・絵による大人気絵本シリーズの1作目で、2012年に出版されました。
いたずら好きなノラネコたちが巻き起こすドタバタ劇が、ユーモアたっぷりに描かれた作品です。
物語は、8匹のノラネコたちがパン工場をこっそり覗き見して、「おいしそうだな〜」とパンを作りたくなってしまうところから始まります。
こっそり工場に忍び込んだノラネコたちは、パン作りに挑戦しますが、もちろんうまくいくはずもなく…。
最後には大爆発を起こしてしまい、大騒ぎに!
でも、怒られてもしょんぼりするノラネコたちの様子がなんとも愛らしく、読み終わると「また次の冒険を見たい!」と思わせてくれます。
この絵本の魅力は、かわいらしいイラストと、シンプルだけどクセになるストーリー展開。
繰り返しのフレーズやユーモラスなオチで、子どもたちは大笑いしながら楽しめます。
パン作りの工程もさりげなく描かれているので、食べ物への興味を引き出すきっかけにも。読み聞かせにもぴったりな一冊です!
シリーズには『ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ』『ノラネコぐんだん カレーライス』など、他にも楽しい作品がたくさん。
いたずらだけど憎めないノラネコたちの冒険を、ぜひ楽しんでみてくださいね!
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2. 考える力や感情を育てる絵本
『くれよんのくろくん』(なかやみわ)

なかやみわ 作・絵による絵本で、1989年に出版されました。
この絵本は、色や個性の違いをテーマにした心温まるお話です。
物語は、くれよんの「くろくん」が主人公。くろくんは、他の色のクレヨンたちと一緒に使われることを望んでいますが、どうしても使ってもらえず、少し寂しい思いをしています。
しかし、ある日、くろくんが自分の色を生かして、素敵な絵を描き上げることで、みんなにその大切さを認めてもらいます。
この絵本の魅力は、「色」というテーマを通して、違いを受け入れることの大切さを優しく伝えている点です。
くろくんの物語を通じて、子どもたちは個性を尊重し、誰もが大切な存在であることを感じることができます。
また、絵本の色彩豊かなイラストが、色の違いを視覚的に楽しませてくれるので、色に対する興味も引き出せます。
「くれよんのくろくん」は、子どもたちに自己肯定感を育むとともに、仲間との協力や多様性の重要性を教えてくれる、感動的で学びのある絵本です。
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『おしいれのぼうけん』(ふるたたるひ・たばたせいいち)

ふるたたるひ 文、たばたせいいち 絵による絵本で、1981年に出版されました。この絵本は、子どもたちにとっての冒険心や好奇心を刺激する、ワクワクドキドキする物語です。
物語は、家の中の押し入れに閉じ込められてしまった二人の子どもが、そこから脱出するために繰り広げる冒険です。最初は怖くて暗い押し入れの中で困っている二人ですが、やがてそこが未知の世界へとつながっていることに気づき、次々に不思議な体験をしていきます。押し入れがどんどん変わっていく様子に、子どもたちは自分も一緒にその冒険を体験しているような気分になるでしょう。
この絵本の魅力は、子どもたちが普段目にしない、未知の世界や不思議な冒険が描かれている点です。物語の進行に合わせて、押し入れの中が驚くほど楽しい場所になり、子どもたちの想像力を広げます。また、絵本のイラストはユニークで親しみやすく、ページをめくるたびに新たな驚きが待っています。
『おしいれのぼうけん』は、怖いことや未知のものに対する不安を乗り越えていく勇気や、冒険の楽しさを学ぶことができる一冊です。子どもたちにとって、ちょっぴりドキドキしながらも、最後まで読んでみたくなる絵本となっています。
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『ねないこだれだ』せなけいこ作

せなけいこ作・絵による、1969年に出版されたロングセラー絵本です。
夜遅くまで起きている子どもに向けた、ちょっぴりこわくて楽しいお話として、多くの家庭や保育園で親しまれています。
物語は、夜の時計が「ボン、ボン、ボン…」と鳴るシーンから始まり、ふくろうやおばけなど、夜に活動する生き物たちが登場します。
そして、「こんなじかんにおきているのは だれだ?」という問いかけのあと、まだ寝ない子がいると、おばけに連れ去られてしまう…という展開に。
特徴的な切り絵のイラストと、シンプルな文章が、子どもたちの想像力をかきたてます。
おばけの存在が怖いけれど、どこかかわいらしく、リズミカルな言葉の繰り返しが印象的です。
「夜はちゃんと寝ようね」というメッセージが込められており、寝かしつけ絵本としても人気。
ちょっとドキドキしながらも、子どもたちに愛され続ける名作です。
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『おおきな木』(シェル・シルヴァスタイン)

シェル・シルヴァスタイン 作・絵による絵本で、1964年にアメリカで出版されました。
シンプルな言葉とモノクロのイラストで描かれたこの物語は、子どもから大人まで深く心に響く、長く愛され続ける名作です。
物語は、一本の大きな木と、そこに遊びにくる少年の関係を描いています。少年は幼い頃、木のもとで遊び、木は彼に果実や木陰を与えながら幸せに過ごしていました。
しかし、少年が成長するにつれて、彼の願いは変わっていきます。
木は、少年の望みを叶えるために、自分の実を与え、枝を与え、幹を与え、最後には切り株だけになってしまいます。
それでも木は、「それでいい」と満ち足りた気持ちでいるのです。
この絵本の魅力は、その深いメッセージにあります。無償の愛、自己犠牲、そして人生の変化といったテーマが、シンプルな物語の中に込められています。
読む人によって解釈が変わり、子どもは「与えることの喜び」を、大人は「親の愛」や「人生のあり方」について考えさせられるでしょう。
『おおきな木』は、読むたびに新しい発見があり、成長とともに違った視点で味わえる絵本です。
親子で一緒に読んで、大切なものについて語り合うきっかけにもなる一冊です。
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『スーホの白い馬』(大塚勇三・赤羽末吉)

モンゴルの民話をもとにした絵本で、モンゴルの伝統楽器である馬頭琴(モリンホール)の起源を描いています。
日本では、大塚勇三さんが再話し、赤羽末吉さんが絵を手がけた作品が知られており、1967年に福音館書店から出版されました。
物語は、モンゴルの草原に住む羊飼いの少年スーホが、道端で倒れていた白い子馬を見つけ、大切に育てるところから始まります。
やがて白馬は立派に成長し、スーホと深い絆で結ばれます。
ある日、王様が競馬大会を開催し、スーホは白馬とともに参加します。
白馬は見事に優勝しますが、王様はその美しさに目をつけ、力ずくで白馬を奪ってしまいます。
白馬は王様のもとでの生活に耐えられず、逃げ出しますが、追っ手に傷つけられ、スーホのもとで息絶えてしまいます。
悲しみに暮れるスーホは、白馬の骨や皮を使って楽器を作り、その音色で白馬との思い出を偲びます。これが馬頭琴の始まりとされています。
この物語は、スーホと白馬の深い絆や愛情、そして別れの悲しみを通じて、命の尊さや友情の大切さを伝えています。
また、モンゴルの広大な草原や遊牧民の生活が美しく描かれており、異文化への理解を深める作品としても評価されています。
教育現場でも教材として取り上げられることが多く、子どもたちの感受性や想像力を育む一冊となっています。
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『あらしのよるに』(木村裕一)

きむらゆういちさん作、あべ弘士さん絵による絵本シリーズの第1作で、1994年に刊行されました。
物語は、嵐の夜に真っ暗な小屋で出会ったオオカミとヤギが、お互いの正体を知らないまま友情を育むというものです。
翌日、正体を知った二匹は驚きつつも友情を深めていきます。
シリーズは読者の反響を受け、全7巻が刊行され、2005年に完結しました。
また、25周年を記念して特別編やサイドストーリーを収録した『短編集 あらしのよるに』も出版されています。
この作品は、種族を超えた友情や葛藤を描き、子どもから大人まで幅広い読者に愛されています。
また、歌舞伎やアニメ映画など、さまざまなメディアで取り上げられ、その魅力が広がっています。
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3.歴史や科学に興味が湧く絵本
『どうぶつしんちょうそくてい』(聞かせ屋。けいたろう・高畠那生)

聞かせ屋。けいたろう作、高畠那生 絵による絵本で、2009年に出版されました。
この絵本では、いろいろな動物たちの身長を測るというシンプルなテーマを元に、ユーモラスで楽しい物語が展開されます。
物語は、いろんな動物たちが登場し、身長を測るために順番に並びます。
ライオンや象、キリンなど、どんな動物も順番に自分の身長を測っていきますが、それぞれの動物がどれだけ大きいのかを想像しながら読み進めることができます。
そして、最後にちょっとしたサプライズも!
絵本の魅力は、子どもたちが動物の大きさを実感できる点と、リズムよく進むお話。
動物たちの特徴が面白く描かれていて、自然と動物に興味を持たせることができます。
また、動物たちの身長や大きさを比較しながら、楽しんで学べるので、親子で盛り上がること間違いなしです。
ユニークな発想と、カラフルでポップなイラストが特徴のこの絵本は、幼児期の子どもたちにぴったり。
身長や動物に関する基礎知識を楽しく学ぶことができる一冊です。
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『はじめてのキャンプ』(林明子)

林明子さんが作・絵を手がけた幼年童話で、1984年に福音館書店から出版されました。
物語の主人公は、小さな女の子・なほちゃん。彼女は大きい子どもたちと一緒にキャンプに行きたいと願いますが、「小さい子にはできないよ!」と反対されます。
それでも、なほちゃんは重い荷物を自分で持ち、薪集めや食事の準備など、キャンプの活動に積極的に参加します。
夜には怖い話を聞き、暗闇の中で一人でトイレに行くという試練も経験しますが、無事に乗り越え、キャンプをやり遂げた自信を得ます。
この作品は、初めての体験に挑戦する子どもの不安や期待、そして成長を温かく描いています。
林明子さんの繊細で豊かなイラストが、物語の世界をより魅力的に伝えています。子どもたちは、なほちゃんの姿に自分を重ね、新たな挑戦への勇気をもらえるでしょう。
また、親子で一緒に読むことで、子どもの成長を見守る喜びを共有できる一冊です。
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まとめ
6歳以上になると、想像力を広げる絵本、考える力を育てる絵本、深いテーマを持つ絵本など、よりバリエーション豊かな作品を楽しめます。
子どもが好きなテーマや興味に合わせて選ぶと、さらに楽しく読めますよ!